「作る」と「売れる」の間に
プロジェクト起点の新商品制作の先は、「誰にとっての商品」になるかがわからなくなった・・・
前回、プロダクトアウト・マーケットインならぬ、(プロジェクト)ポリシーアウトで新商品を作っていますという記事を書きました。
その先で私たちが出会ったのは、いくつもの可能性が広がるほど、逆に「これは一体誰のための商品なのか」が見えなくなっていく、という壁でした。(単純に、私自身の未熟さゆえだと思います。)
そのため、予定していたリリースを一度後ろ倒しにし、今はあらためて市場と向き合っています。
ポリシーアウトの先に見えてきたもの
自分たちが共感できるポリシー、そしてそこから見えてきた「商品に願いが込められるもの」という軸。これは私たちにとってとても大切なものでした。それを体現する商品を、想いを込めてつくれたという実感もあります。
抽象度の高いところから始めた分、いろいろなターゲットに、さまざまな価値を届けられる可能性がある・・・そう考え、心が躍りました。プロトタイプが形になったとき、検証も兼ねて、とある経営者の方にモノを見せながら話を聞きに行きました。期待7:不安3ぐらいの比率。どういう反応をもらえるか、正直楽しみにしていました。
あれもこれもで、結局どれも中途半端に
反応は、期待していたものとはまったく違いました。当時は3つのラインを立て、3つの異なるターゲット向けに制作、販売するつもりだと話をしたのですが、返ってきたのはこんな一言でした。
「1つの顧客層を理解するのに対し、それなりに労力が必要なのに、分散したら上手くいかないよ」
顧客検証フェーズの1人目のヒアリングで、いきなり重い一言をいただく形に・・・でも、この言葉のおかげで、自分がいつの間にか「つくること」だけに意識が持っていかれていたことに気づかせていただきました(本当に感謝しています)。
抽象度高いコンセプトから、実際に届けたいお客様のイメージまで具体的に降りていったとき、当時のコンセプトや伝え方は「これをみて、いったい誰が最高に喜ぶものなのか」がわからないものになっていました。
その結果、現在はメインのラインを絞り、あらためてどういったコミュニケーションで、この商品の良さが伝わる形を作るかに専念できております。
今では共感いただき、企画展のお話も
まだ具体的な発表はこれからですが(「はよ公開せいや」という声もちらほら聞こえてきますが・・・)、あるポリシーのあるお店で企画展を開催する話も決まっていっております。
以前より伝わるようになってきた実感があり、反応もどんどん良くなってきました。これからも、お客様に伝わるコミュニケーションを磨きながら、商品を届けていきたいと思います。
この他にもいくつか壁にぶつかったので、その話もまた別の機会にお伝えできればと思います。
BEt 辻村
