目から読み解く姿勢と動きー④重心のタイプ別セルフケア
ストレッチや筋トレを行う時、すべての人が同じやり方をすると、
必ず合わない方があり、怪我や痛みが発生する原因となります。
ここでは、それぞれの重心タイプにあった
セルフケア法をお伝えします。
重心の掛かり方のタイプは、目から読み解くことができるので、
目の特徴別に セルフケアをまとめてみました。
1「離れ目さん」と「寄り目さん」の特徴


① 頭蓋骨の伸展・屈曲
離れ目さん―頭蓋骨屈曲
寄り目さんー頭蓋骨伸展
離れ目さんは顔が横に広がり、
寄り目さんは縦に長くなる
② 骨盤の前傾・後傾
離れ目さんー骨盤後傾
寄り目さんー骨盤前傾
離れ目さんは腰椎が後弯して、
へっぴり腰になる
寄り目さんは腰椎が前弯して、
出っ尻になる
③ 肩甲骨の前傾・後傾
離れ目さんー肩甲骨前傾・肩甲骨が閉じる
寄り目さんー肩甲骨後傾・肩甲骨が開く
離れ目さんは肩が前に出て、
胸張り型巻き肩になる
寄り目さんは腕が前内方に巻き込んで、
ねこ背型巻き肩になる
2 「右目パッチリさん」と「左目パッチリさん」の特徴


① 顔のパーツの左右差
右目パッチリさんは、右目が大きく凸して
鼻筋は左に曲がり、左の口角が上がる
左目パッチリさんは、左目が大きく凸して
鼻筋は右に曲がり、右の口角が上がる
② 骨盤の左右差
右目パッチリさんは右骨盤が上がり
時計回りに骨盤が回旋する
左目パッチリさんは左骨盤が上がり
反時計回りに骨盤が回旋する
③ 肩甲骨の左右差
右目パッチリさんは 右肩甲骨下角が開いて後傾し、
左肩甲骨下角が閉じて前傾する。
左目パッチリさんは 左肩甲骨下角が開いて後傾し、
右肩甲骨下角が閉じて前傾する。
④ 脚長差
右目パッチリさんは、
右腸骨前傾のため、右脚が長い
左腸骨後傾のため、左脚が短い
左目パッチリさんは、
左腸骨前傾のため、左脚が長い
右腸骨後傾のため、右脚が短い
3 「離れ目さん」と「寄り目さん」のセルフケア
基本的に、動かしやすい方に動かすのが原則です。
「離れ目さん」は骨盤を後傾させる動き、
「寄り目さん」は骨盤を前傾させる動きになります。
その、無理なくスムーズに動く方向に動かした後、
その動きから骨盤が戻ろうとする力を利用することで、
自然に骨盤に矯正力が働きます。
A 離れ目さんのセルフケア
仰向けに寝て、息を吐きながらお尻を上げます。
無理に腰や背中を反らせない形で行います。
お尻を上げた状態で3呼吸、ゆったり呼吸をします。
次に息を吸いながら、お尻をストンと落とします。
お尻を上げると骨盤は後傾し、お尻を落とすと
前傾方向に矯正されます。

仰向けに寝て膝を抱え、息を吐きながら胸にひきつけます。
そのまま、ゆらゆらとゆりかごのように揺すり、
息を吸いながら 起き上がります。
抱えた膝を胸にひきつけると、骨盤は後傾方向に動き、
戻る時に前傾方向に矯正されます。

スクワットを行うには、
頭の後ろで手を組んだまま膝を曲げて
お尻を真下に落とすようにして行います。
骨盤後傾の動きに逆らわない スクワットのやり方です。

スクワットのやり方
B 寄り目さんのセルフケア
四つ這いになって、息を吐きながらお腹を床方向に落として、
その体勢で3呼吸ゆったり呼吸をします。
次に息を吸いながら、お腹をもとの位置に戻します。

スクワットを行うには胸の前で手を組むか、腕を伸ばして前に出し、
お尻を後ろに引くようにして上体を前傾させて行います。
骨盤前傾の動きに逆らわない スクワットのやり方です

スクワットのやり方
4 「右目パッチリさん」と「左目パッチリさん」のセルフケア
① 足落とし
骨盤の前傾・後傾のセルフケア
A「右目パッチリさん」
右の腸骨が前傾、左の腸骨が後傾している。
低い椅子に座って
右膝を床に着き、右足首の甲側を受けて、
息を吐きながら 右太ももの前側を伸ばし、
息を吐き切った時に、右足の甲を ポンと床に落とす。
〔右の腸骨が、前傾⇒後傾方向に矯正される〕

足の甲落とし
右膝を着いたまま、左膝をお皿の下から引っ掛けて持ち、
息を吐きながら 左太ももの後ろ側を伸ばし、
息を吐き切った時、左足の裏を ポンと床に落とす。
〔左の腸骨が、後傾⇒前傾方向に矯正される〕

足の裏落とし
右膝をついた方が
安定する
B「左目パッチリさん」
左の腸骨が前傾、右の腸骨が後傾している。
低い椅子に座って
左膝を床に着き、左足首の甲側を受けて、
息を吐きながら 左太ももの前側を伸ばし、
息を吐き切った時に 左足の甲を ポンと床に落とす。
〔左の腸骨が、前傾⇒後傾方向に矯正される〕

足の甲落とし
左膝を着いたまま、右膝をお皿の下から引っ掛けて持ち、
息を吐きながら 右太ももの後ろ側を伸ばし、
息を吐き切った時、右足の裏を ポンと床に落とす。
〔右の腸骨が、後傾⇒前傾方向に矯正される〕

足の裏落とし
左膝をついた方が安定する
② 寝たままツイスト
骨盤の左右のねじれのセルフケア
A「右目パッチリさん」
骨盤は時計回り、肋骨は反時計回り
仰向けに寝て腕を組み、膝を曲げて立て、
息を吐きながら 膝は右に腕は左へ動かす。
3呼吸ゆったり呼吸をしたのち、
息を吸いながら元に戻ります。
この動作を3回行います。
骨盤と肋骨のねじれバランスが調整できます。

寝たままツイスト
B「左目パッチリさん」
骨盤は反時計回り、肋骨は時計回り
仰向けに寝て腕を組み、膝を曲げて立て、
息を吐きながら 膝は左に腕は右に動かす。
3呼吸ゆったり呼吸をしたのち、
息を吸いながら元に戻ります。
この動作を3回行います。
骨盤と肋骨のねじれバランスが調整できます。

寝たままツイスト
③ ウルトラポーズ
肩甲骨の開閉バランスを整えるセルフケア
両肘を曲げて脇につけ、手を外に倒してWの形を作ります。
手が外に倒れる側の肩甲骨下角が閉じ、
倒れにくい側の肩甲骨下角が開いています。

A「右目パッチリさん」
右の肩甲骨下角が開き、左側が閉じている
左の肘を曲げて立て、右の手首を挟んでクロスさせます。
息を吐きながら 左手を外に開いて 左脇を締め〔外旋〕
同時に、右肘を外に引っ張り 右脇を開きます〔内旋〕。
3呼吸したら元に戻します。これを3回繰り返します。

ウルトラポーズ
B「左目パッチリさん」
左の肩甲骨下角が開き、右側が閉じている
右の肘を曲げて立て、左の手首を挟んでクロスさせます。
息を吐きながら 右手を外に開いて右脇を締め〔外旋〕
同時に、左肘を外に引っ張り 左脇を開きます〔内旋〕。
3呼吸したら元に戻します。これを3回繰り返します。

ウルトラポーズ
このように、施術の場はもちろん、
ストレッチや体操、筋トレなどを行う場合や指導する場合、
その人の重心の掛かり方により やり方を変えると、
ゆがみが整う形でセルフケアを行えます。
