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目から読み解く姿勢と動きー①離れ目さんと寄り目さん




1    顔にはいろんな情報が詰まっている


 
「目は口ほどにものを言う」といいます。
言いたいことや感情が目に現れるということなのでしょうが、
他にも体のさまざまな情報を教えてくれます。

もちろん、
体調や心の問題が目に現れることは周知のごとくですが、
私が36年にわたり、
体のゆがみや姿勢や体の動きを観察してきた中で、
目を見るだけで生まれ持った骨盤の情報がわかり、
姿勢や動きが読めることに気づいたのです。

それでは、目の何に注目するのかというと、
①   目と目の間の間隔
②   目の大きさの左右差

の2点です。

①   の目と目の間の間隔についてですが、
目と目の間隔が広い人を「離れ目さん」
目と目の間隔が狭い人を「寄り目さん」
と親しみを込めて呼ぶことにしますね。


離れ目さん


寄り目さん



②   の目の大きさの左右差については、
右目が大きくて凸している「右目パッチリさん」と、
左目が大きくて凸している「左目パッチリさん」とに、
それぞれ呼ぶことにしますね。

離れ目、寄り目といっても、内斜視、外斜視という
目の異常を意味するものではありませんし、
どちらが良いかという話でもありません。

同じく目の大きさの差といっても、病的なものではなく、
誰にも見られるような、左右差を言います。

 
この目における①②の情報がわかれば、
肩甲骨や骨盤の情報、背骨の弯曲、
姿勢の癖から得意な動き、苦手な動きに至るまで
おおよその察しがつきます。

したがって、整体師、理学療法士などの先生は、
難しい検査をしなくても、体が読めるようになります。

そのほか、
それぞれの体に合った健康管理やスポーツや習い事などの
パフォーマンスの向上にまで役立てることができるのです。

私の本業は、痛みやゆがみを整える整体師です。
時には、お父さん、お母さん、あるいは、
おじいちゃんおばあちゃんに連れられて
保育園児や学童のお子さんが多く来院されます。

なかには、10歳未満にもかかわらず、
英語、運動、サッカー、ダンス、ピアノ、バイオリンなど、
多くの習い事に通っている(通わされている?)子供たちがいます。

というのも、何がこの子に合うかわからないので、
とりあえず興味を持ったものはすべて試させているのだとか。

しかし、
やみくもに試させるのは、時間とお金の無駄というものです。

まず、子供さんの目を見てあげてください!
自分やその子に適したスポーツや習い事はもちろん、
仕事や趣味に至るまで、何が適しているか、何を選べば成功
しそうかが、目を見ればわかってしまうのです。

 

2   「離れ目さん」と「寄り目さん」の意味するもの



さて、
「離れ目」「寄り目」は何を意味するのでしょうか?
簡単に言うと、
後ろ重心か前重心か」の情報になります。

離れ目さんは、骨盤後傾の後ろ重心になり、 寄り目さんは、骨盤前傾の前重心になるのです。
そのため、
離れ目さんは、視野を広く保つ「パノラマ的な視点」になり、
寄り目さんは、一つの対象を深く捉える「フォーカスする視点」
になります。

目と重心に相関関係があることは、
頭蓋骨と骨盤の相関連動が見られることからわかります。

オステオパシーの知見では、頭蓋骨と仙骨は連動して動き
頭蓋骨や骨盤は、呼吸により微妙に広がったり閉じたりしています

息を吸った時には、縫合が開いて頭蓋骨は横長に広がります
これを〔頭蓋骨の屈曲〕といいます。

同時に仙骨は後傾して起き上がり〔屈曲〕
骨盤は後傾腰椎は後弯します。

離れ目さんは、頭蓋骨が屈曲し、
横に広がる。


息を吐いた時は、縫合が閉じて頭蓋骨は縦長になります。
これを〔頭蓋骨の伸展〕といいます。

寄り目さんは、頭蓋骨が伸展し、
縦長になる。


同時に仙骨は前傾してうなずき〔伸展〕
骨盤は前傾し、腰椎は前弯します。

寄り目さんは仙骨前傾、
離れ目さんは仙骨後傾
になる傾向がある。


このように頭蓋骨と骨盤は連動しているため、
顔面を見るだけで骨盤の前傾・後傾を知ることができ、
重心の掛かり方を読み解くことができるのです。

頭蓋骨が屈曲すると頭蓋骨の縫合が緩み、
顔が横に広がり、「離れ目さん」
になります。
仙骨は起き上がり〔屈曲〕、腰椎は後弯
します。

姿勢や動きは屈筋優位となり、
息を吐いた時に筋肉が緩む傾向があります。
  【後ろ重心タイプ】

頭蓋骨が伸展すると頭蓋骨の縫合が締まり、 顔が縦長になることで
「寄り目さん」になります。
仙骨はうなずき〔伸展〕、腰椎は前弯
します。

姿勢や動きは伸筋優位となり、
息を吸った時に筋肉が緩む傾向があります。
  【前重心タイプ】

頭蓋骨が伸展するか、屈曲するかで
寄り目さんか離れ目さんかが
決まります。


どちらか微妙な人を除き、ぱっと見てどちらに属するかすぐにわかる人、
もともと離れ目や寄り目が気になっていたレベルの人は、
自分の骨盤や重心がすぐにわかってしまうのです。


3   芸能人や有名人に見る「離れ目さん」と「寄り目さん」


 
俳優さんやモデルさんなどをテレビで見ていると、
最近、極端な離れ目さんが目につくようになってきました。

ひと昔前は、美男美女の定番は、寄り目さんが多かったように思います。   女優さんで言うと、吉永小百合さん、松坂慶子さん、坂口良子さん、
大原麗子さんなど。皆、目と目の間隔が狭い正統派美人ですね。

最近では、前田敦子さん、堀北真希さん、菜々緒さん、広瀬すずさん、
橋本環奈さん、有村架純さん、ダレノガレ明美さん、藤原紀香さんなど。

男性の有名人では、 佐藤浩市さん、江口洋介さん、キスマイ千賀さん、
草刈正雄さん、明石家さんまさん、志村けんさん、阿部寛さん、
岡田准一さん、反町隆史さん、松本潤さん、斎藤工さんなど。

 離れ目さんは、「ファニーフェイス」といわれる愛嬌のある
かわいらしいタイプで、個性的な魅力を持つ人も多いのが
最近人気を博している理由かも。

篠田麻里子さん、上戸彩さん、上白石萌音さん、見上愛さん、趣里さん、
古川琴音さん、佐藤栞里さん、広瀬アリスさん、あのちゃん 
芳根京子さん、あいみょんさん、吉岡里帆さんなど。

男性では、陣内智則さん、長谷川博己さん、三浦大知さん、
岡山天音さん、染谷将太さんなどは、離れ目さん。
 
私の小さい頃は、アイドルや映画のスターはこうあるべき
という型が、たいてい決まっていたように記憶してます。

それに比べて、近年は、多様性というか個性重視というか、
さまざまなタイプが人気を博し、市民権を得ているようです。
今は、若い人には離れ目さんが
おしゃれであこがれる存在のようですね。
 
目と目の間隔が狭い「寄り目さん」と、
目と目の間隔が広い「離れ目さん」とでは与える印象が異なり、
「大人っぽい」「知的」「オーラがある」「頼りがいがある」
「行動的」「几帳面」というもの。

離れ目さんの与える印象は、「穏やかに見える」「若く(幼く)見える」
「おおらかでやさしい感じ」「愛嬌があって親しみやすい」
「子どもっぽい」「大ざっぱ」「マイペースな感じ」

親しみやすい顔立ちの離れ目さんが、人気があるのはわかりますね。
しかし顔は、簡単には変えられませんし、
顔だけ変えても、持って生まれた特徴は変わりません。

自分の体や動きの特徴を理解したうえで、
個性からくる魅力を磨いていくのが必要となるのでは。

そんな中、久しぶりに幅広い層に人気の
NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」

フットワークと口が軽く、アイディアが次々とわいてくる藤吉郎、
穏やかにどっしりと構え、慎重かつ着実に事を進める小一郎。
分担制ともいえる二人の個性の違いが際立ち、見ていて楽しい。

兄・藤吉郎ー豊臣秀吉役の池松壮亮さんは、「寄り目さん」
弟・小一郎ー豊臣秀長役の仲野太賀さんは、「離れ目さん」

兄弟の性格や行動の違いを、重心が真逆の二人を使うことで、
見事に表現されていて、互いにはまり役となっている。

このように、演出や監督の方は、目からくる印象に合った
キャスティングや見せ方も必要になりそうです。
 
スポーツ選手も、ひと昔前は、
骨盤前傾の前重心の人ほど、足が速く運動神経がよいという
印象が強かったようです。

私の子供の頃、若かりし頃のヒーローと言えば、野球の王貞治さん、
長嶋茂雄さん、高木守道さん、ボクシングの具志堅用高さん、
辰吉丈一郎さん、相撲の千代の富士貢さん、貴乃花光司さん、
マラソンの瀬古利彦さん、スキージャンプの原田雅彦さん、船木和喜さん、
スピードスケートの清水宏保さんなど、すべて、「寄り目さん」

それがある時から、「離れ目さん」が台頭してきた。
野球の松井秀喜さんや大谷翔平選手、ボクシングの井上尚弥選手
や中谷潤人選手、マラソンの高橋尚子さん、矢田みくに選手、
相撲の故貴ノ浪さん、現大関霧島関、阿炎関、
フィギュアスケートの荒川静香さん安藤美姫さん、坂本花織さん、
中井亜美選手、千葉萌百音選手、鍵山優真選手、
りくりゅうペアの三浦璃来さん、スピードスケートの小平奈緒さん

一般的にスポーツ堪能といわれる前重心タイプの人だけでなく、
後ろ重心の人が持っている
才能を開花させる指導が確立され、
さらに、進化したのが大きな要因といえるのでは。


4   「離れ目さん」と「寄り目さん」の姿勢の癖


横並びシートの電車に乗って向かい側の人を観察すると、
「離れ目さん」と「寄り目さん」の姿勢の癖がよくわかります。
嫌がられない程度に、目と座り方を比較してみてください。
 
椅子の背もたれを使って後ろに背中をもたれるように倒し、
お尻を前にずらして足を投げ出すように座るのは、
離れ目さんの後ろ重心タイプ。

椅子の背もたれを使わず、背中との間にすき間があり、
上体を前に出して足を引いて座るのは、 
寄り目さんの前重心タイプ。

骨盤の前傾後傾、重心の掛かり方により
座り方の癖が見られます。


寄り目さんは、骨盤が前傾し、離れ目さんは後傾するため、
座ったときにその特徴が現れます。

〇座った時の骨格の比較
上のイラストは、骨盤前傾・腰椎前弯
下のイラストは骨盤後傾・腰椎後弯


どちらの姿勢が良いという話ではなく、重心に逆らわない自然にとる姿勢が疲れにくく、体にやさしい姿勢といえます。

ただ、離れ目さんに見られる、横並びシートの電車などで、
部活帰りの学生さんやサラリーマンが股を開いて
足を前に投げ出し座っている姿に
行儀が悪いと眉をひそめる人も多いですね。


後ろ重心の離れ目さんの
座り方の癖です。

人に迷惑さえかけなければ、離れ目さんにとって、
疲れた体をリセットできるメンテナンスの姿勢なのですが・・・
 
 ところで、体育館などの床に座る時、
昭和世代にはなじみが深い「体育座り」
最近、小学校でこの座り方が禁止になったり、
廃止する学校すらでてきているという驚くべき話。

 小学4年生の女の子が足を痛めて来院された時、
横のベッドに体育座りをして見ていたママさんが、
「体育座りはしてはダメだって、先生が言っていたよ!」
と、とがめられたことにより、私も初めて知った。

なんでも、体育座りをすると、姿勢が悪くなり、
腰や内臓を悪くする子が多いのが原因だとか。
しかし、ネットによると体育座りがしづらい子は約半数だとか。

 実は、体育座りがしづらいのは骨盤後傾の離れ目さん
床に座ると、後ろに重心が移動するため、
両腕で両膝を抱え込むのがやりにくく、
後ろにひっくり返りそうになる。

後ろ重心の人は、体育座りをすると、
さらに重心が後ろに移動してしまうので、
安定して座れない

 逆に、骨盤前傾の寄り目さんは、安定して座れる。
楽々と膝を抱え込めて 前方に重心移動するこの座り方は、
寄り目さんに適している。

このママさんも、女の子も寄り目タイプの正統派美人さんなので、
体育座りは体にやさしい座り方のはず。
やめさせる必要はないどころか、この座り方の方が体に良いのだ。


前重心の人は、体育座りをすると、
重心が前に移動するので, 安定して座れる


 私のような骨盤後傾の離れ目さんには、この体育座りはいただけない。

若い時は何とか筋力で持ちこたえていたのに、
60歳を過ぎた今では、後ろにひっくり返ってしまう。体育座りが体に悪いといっている先生方も、
ご自身が苦手な離れ目さんが多いのでは。

ただ、膝を上から抱え込むのではなく、
太ももの後ろで組んで座ると、私のような離れ目さんでも、
重心が前に自然に移動するため、安定して座れる。


ただ、これを体育座りというのかは別として、
体育座りが苦手な子も楽に座れる重心の魔法。
学校も、その子に応じた手の組み方を指導したらよいのに。  

床に座る場合、楽に座れる座り方に「あぐら」がある。
あぐらもまた、姿勢が悪くなると指摘される座り方。

骨盤後傾の人が背すじを伸ばして座れるあぐらの掻き方がある。 
それは、足を組む時に下になる側の足を前に出す座り方。
あ~ら不思議。重心が前に移動して、背筋が伸びたあぐらがかける。


あぐらで下に組む脚を前に出す


この座り方を知っていて、
大河ドラマの撮影に取り入れた監督がいたようだ。
大河ドラマ「光る君へ」では、陣の定めなどの
公卿たちが話し合うシーンにおける座り方は、
左足を前方に出し、足を前後に並べるあぐらに統一したのだそう。

平安時代、正座という座り方がされることはなく、
あぐらか立て膝が一般的でした。
ドラマでは、テレビ映えするように、
「背すじが伸びるあぐら」として、この座り方が採用されたのでは。

ところが、藤原道長役の柄本佑さんは、
この、左足前で足を前後に並べるあぐらに悪戦苦闘したとか。
柄本さんだけではなく、主な男優さんは 撮影時にこのあぐらを
皆痛がっていたらしく、ロバート秋山さんは、
このあぐらから足が戻せなくなったらしい。

骨盤前傾タイプの方は、この座り方をするとさらに重心が
前に偏ってしまうため、不安定な座りになってしまうのです。

そういえば、柄本さんをはじめ、秋山さん、町田啓太さん、
はんにゃ金田さんなどの出演者の方々は、
お見受けしたところ目と目の間が狭い「寄り目さん」。

骨盤前傾タイプと想定される方ばかりだったのでお気の毒さまですね。
俳優さんは、目元がキリッと整ったお顔立ちなのが、
災いになったようだ。

少し付け加えると、この左足を前に出すあぐらの掻き方は、
右目が大きくて凸している「右目パッチリさん」のやり方。
柄本佑さんは、仕事柄、右目が小さいのが気になっていました。

それは、
左目が大きくて凸している「左目パッチリさん」
ということになり、なおさら苦痛だったのでしょう。


5    「離れ目さん」と「寄り目さん」の動きの癖



まず単純に、
前重心の「寄り目さん」は、腕や膝が前に出やすいのが特徴で、
前方への重心移動、頭を低くしての前かがみの体勢が得意。

レスリングや相撲などは、「寄り目さん」が多いのは、
前重心の人が大成しているため、見る機会が多いのだと思われます。

相撲においては、テレビで見ていたり、相撲部屋の練習を見ても、
師匠は「前に出ろ、引くな、下がるな!」と口酸っぱく言われている。

引き技やはたき込みをすると叱られるのだそう。
なるほど、十両以上の関取には前重心の「寄り目さん」が多いはずだ!
離れ目のお相撲さんは、上に上がるまでに、
潰されていくのかもしれませんね。

一方、
後ろ重心の「離れ目さん」は、
後方への重心移動、後ろに反る動きが得意。


トリノオリンピックにて、「離れ目さん」の荒川静香さんが
骨盤を後ろに倒して「イナバウワー」をしたシーンは
未だに鮮明に覚えております。


イナバウワーは、骨盤後傾の
離れ目さんが得意なワザ


以前、バラエティ番組で、筋トレマニアのサバンナ八木さんが
モデルやアイドルの若い女の子と、運動能力の競い合いをして、
回答者がその成績優秀な方を予想する企画。

腹筋ではぶっちぎりだったサバンナ八木さん。
伏臥上体反らしも、当然好成績との予想が集まった。

「伏臥上体反らし」は、骨盤前傾の人は苦手。

ところが、全く記録は伸びず、何も運動していない
アイドルの女の子にも負ける始末。
八木さんの話では、もともと反らすのは苦手で、
いくら背筋を鍛えてもダメ
なのだそう。
 
私の施術所に来られた若い男性も、「伏臥上体反らし」
の成績だけが極端に悪いので、それが原因で
競艇の選手になる運動能力試験を2度落ちているのだそう。

やはり、背筋の筋トレや背中を反らすストレッチに
取り組んできたのに全く進歩はないようだ。

三度目の試験が1か月前にあるとのことで何とかして
ほしいと言われましたが、4回の施術とストレッチの指導などを
行うも残念ながら、合格には至らず。

寄り目さんの前重心タイプは、前屈は得意なのに、
後屈の動きー伏臥上体反らしは苦手。
八木さんも競艇選手を目指した男の子も「寄り目さん」。
骨盤前傾の前重心だったのです。

このように、生まれ持った動きの癖は変えられません
苦手な動きを努力や工夫で克服するには、限界があるのです。
 
その他にも、離れ目さんは前に脚を上げる、
寄り目さんは後ろに脚を上げるのが得意
です。

フィギュアスケートなどでは、浅田真央さんのような寄り目さんは、
後ろに脚を上げて滑ったり回転する演技が得意だったのに対し、
離れ目さんの安藤美姫さんは、前に脚を持ち上げ滑っている姿が
記憶に残っています。


寄り目さんは 後ろに脚を上げて
腰を反らすのが得意


離れ目さんは 骨盤を後ろに倒して
脚を前にあげるのが得意


2025年選抜高校野球で、初出場ながら旋風を起こした浦和実業高校。
ベスト4進出の原動力となったのは、左腕石戸颯太投手。
120キロ台の球速ながら、足を頭まで上げるフォームから
繰り出される投法で、相手の強力打線を次々と抑え込みました。
 彼は、後ろ重心の離れ目さん。本人がこの投げ方を思いついたそうですが、フォームを変えさせなかったコーチや監督も凄いですね。

同じような、足を上げるフォームの佐々木朗投手。
石戸投手と違って、足を上げた時に骨盤が前に傾き、
不安定な感じを受けます。
彼は前重心の「寄り目さん」なのに、
後ろ重心の「離れ目さん」の大谷翔平選手にあこがれるあまり、
自分の重心タイプを後ろ重心と思い込み、
大谷選手のフォームや練習方法などを参考にしているとか。

今は、若さと高い身体能力でカバーしていますが、
故障が多いのを懸念して、FAを待たずに大リーグに挑戦したのは、
フォームが重心に合わない影響もあるのかも。

上肢の動きで言うと、前重心の寄り目さんは、腕を前に出したり
膝を前に出したりする動作がスムーズなので、
ボクシングやキックにおいても、
スピード豊かで正確な攻撃を行うことができます。
ただ、手首を使って細かい動きが得意であるがゆえに、
カウンター一発で倒すような、肘を動かしてタメを作ってから繰り出す
離れ目さんのようなパンチのパワーは乏しくなりがちです。

岐阜県出身で、大阪桐蔭高校から中日ドラゴンズに
鳴り物入りで入団した根尾昴選手。
入団8年目にしてやっと初勝利。ここまでかなり苦労している様子。
彼は、パッと見ただけでもわかる離れ目さん。

投手転向後の根尾を指導した中日ドラゴンズの主な投手コーチは
浅尾拓也コーチはじめ新任の高山郁夫コーチなど、
皆、目と目の間が狭い寄り目さん。制球をよくするために、
肘を固定して手首で投げる練習って、動画で見たけど、
前重心タイプの寄り目さんに適した投げ方じゃないかな?

指導者の方は、自分の体を基準に指導をする傾向があります。
自分と似たタイプの指導者を選ぶのも、体を壊さず、
良いパフォーマンスをして成功するカギとなるのです。

離れ目さんと寄り目さんの違いが、最も現れる運動はスクワットです。
以前、患者さんから
「私の行っているスクワットは、腰に悪くないですか?
指導するコーチによって、やり方が違うのでわからなくなって」
と相談を受け、実際にやって見せてもらいました

寄り目さんの彼女の行うスクワットは、胸の前に腕を伸ばして、
お尻を後ろに引きながらしゃがむスクワット。


前重心の人のスクワット


離れ目さんの私が行うスクワットとは違います。
私は、腕を頭の後ろに組んで肘を張り、
膝を曲げてお尻を真下に落とす感じでスクワット


後ろ重心の人のスクワット


彼女のやり方は、前重心の寄り目さんに合ったやり方で、
「そのやり方をしてもらって大丈夫ですよ」と伝えました。
もし、私と同じ離れ目さんのコーチのやり方を真似していたら、
腰痛が再発する羽目になったかも知れませんね。

そう考えると、
指導者やコーチ、参考にする選手を選ぶ時、
目が同じタイプを選ぶと良いと思いますね。 

そういえば、フィギュアスケート男子 鍵山優真選手が
コストナーさんをコーチに選んだ時、
「えっ!体格が違い過ぎない?」と思った人少なくないはず。

しかし、目を見れば二人とも誰でもわかるほどの離れ目さん。
なるほどと納得ですね。 



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