ひまわりの似合う人に、なりたくて。
ひまわりの似合う人に、憧れる。
夏の真ん中で、眩しさに目を細めながら笑える人。
太陽をまっすぐ見上げる花のように、明るくて、あたたかくて、そばにいる人まで元気にしてしまう人。
以前、「黄色は、憧れのままで。」というエッセイを書いた。
結婚式のカラードレスで、本当は黄色を着てみたかったこと。
けれど、鏡の中の私はドレスの眩しさに負けているような気がして、やさしい桜色を選んだこと。
黄色は、私に似合う色ではなく、「なりたい自分」の色だった。
そんな私を、娘はひまわりにたとえてくれた。
「ママみたいだねぇ」
どうしてかと尋ねると、
「きいろくて、ニコニコしてるから!」
と笑った。
娘の目には、私もひまわりのように映っていたらしい。
それなのに、憧れというのは不思議なもので、一度誰かに「似ている」と言ってもらったくらいでは、なかなか自分のものになってくれない。
私は今も、ひまわりの似合う人を見つけては、いいなぁと思ってしまう。
勝手なイメージだけれど、ちあきさんには、ひまわりがよく似合いそうだ。
三人のお子さんを育てながら、在宅で働き、noteを毎日書き続けている。
毎日書くというのは、きっと晴れの日だけではできない。
元気な日も、疲れた日も、思うようにいかない日もある。
それでも、その日の自分から生まれた言葉を、ひとつずつ残していく。
ちあきさんの文章には、明るさだけではなく、迷いや弱さも書かれている。
けれど、読み終えたあとには、どこかあたたかいものが残る。
だから、ひまわりが似合いそうだと思うのかもしれない。
明るい人とは、影を知らない人ではない。
影のある日にも、光のある方角を忘れない人なのだ。
夏に憧れる。
太陽に憧れる。
ひまわりに憧れる。
でも、憧れは、自分に足りないものの一覧ではないのかもしれない。
自分がどちらへ伸びていきたいのか、そっと教えてくれる小さな太陽。
ひまわりの似合う人になりたい。
そう思いながら、ふと、娘の言葉を思い出す。
「ママみたいだねぇ」
もしかしたら、あの日、娘はもう、私の中に咲いていた一輪を見つけてくれていたのかもしれない。
私はただ、それをまだ、自分で信じきれていないだけなのだ。
今年の夏は、黄色を憧れのままにしておかず、ほんの少しだけ、自分の胸にも咲かせてみたい。
喜木 拝

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