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世界史の嘘 ~過去に高度文明が滅亡した証拠~

 世界史の教科書では、人類は約300万年前に誕生したとされている。もし世界史の教科書の記述が全て真実であるというのであれば、300万年のうち、この100年間だけ科学文明が栄えたという事になる。しかし、たった100年あまりで開花できた科学物質文明は300万年の間、存在しなかったのかという疑問が生じる。
 今回の記事では、科学的な観点から、過去に高度文明が滅亡した可能性について検証してみたい。


1.過去に高度な文明が存在した可能性

 遠い過去に高度な科学文明が存在した可能性はあるだろうか。今回の記事では、政木 和三(1916年 - 2002年)の意見も紹介するが、以前の記事で詳しく述べたとおり、政木は生涯で3000件以上という、膨大な数の発明をした、日本一の発明家と呼ぶべき人物である。そして、別の記事で記載したとおり、超常現象・超能力と呼ばれる事例の研究にも熱心であり、自らが数々の超常的な経験をし、未来の出来事の日付も予知していた。その政木は、かつて次のような疑問をいだいていたという。

①人類が地球上に誕生したのは、いまから約300万年前とされている。それから現在にいたるまで、人類の文明は300万年もかけて、原始時代の幼稚な文明から現代のに華々しい科学文明へとほんの少しづつ進歩してきたのだろうか。
②周知のように現在の文明は、ここわずか100年の間に異常な変貌をとげている。この物質科学文明は、人類にとって最初のものであろうか。
③現在の文明がわずか100年あまりで開花したものであるならば、10万年もあれば、 もっと発達した文明が過去にあってもよいはずではなかろうか。

「この世に不可能はない」政木 和三

 以前の記事で述べたとおり、生物進化論は完全に間違った理論であると思っているが、人類が地球に出現してから何万年もたっているのであれば、政木が言うとおり、わずか100年で開花した物質科学文明は当然、過去にあってもよいはずである。

2.大陸の沈没と生物の大量絶滅についての地質学的な検証

 それでは、過去に文明が消滅した証拠はあるのだろうか。科学的な観点からは、過去に大陸が沈んだことはあり、巨大隕石や巨大火山、寒冷化によって生物の大量絶滅が発生したこともあるとされている。以下で地質学的な観点から、大陸と生物の歴史を考えてみたい。

2-1.大陸の構造と地質年代測定

 大陸の構造と形成の歴史について分析するために、まず、地殻の構造や地質の年代測定法について記載する。

■地殻の種類
地殻は大陸地殻と海洋地殻に2種類に分けられる。大陸地殻の上部は「花崗岩」、海洋地殻の上部は「玄武岩」、下部は大陸地殻・海洋地殻ともに「はんれい岩」からできていると言われるが、詳細は下記のとおりである。

①大陸地殻
・厚さ30㎞を越える
・地殻の最下面はモホ面、下部は苦鉄質グニュライト、中部は珪長質グニュライト、上部は花崗岩・堆積岩・片岩・角閃岩などで構成されている。
  
②海洋地殻
・厚さ7㎞程度
・地殻の上部は玄武岩層、下部ははんれい岩層で構成されている。

■地質年代区分
大陸地殻は40億年をかけて形成されてきたと言われる。地質年代区分については、各地層に含まれる化石の種類によって「ジュラ紀」、「白亜紀」などに区分されている。また、別の地質年代区分として、化石の有無や岩石の量から「冥王代」、「太古代」、「原生代」、「顕生代」の4つに区分にする分け方もある。

■地層の年代測定法
 現在では、顕生代の地層の年代は、地層に含まれる化石の種類から決められているが、以前は違った。古来の地質学者はそれぞれの化石が何年前に堆積したかを調べる術を持たなかった。化石の年代は、それを含む放射性元素を調べることによって初めて調べられるようになった。放射性元素とは、少しずつ壊れて別の元素に変化していく元素である。岩石の年代測定によく利用される放射性元素であるウラン(U)は、壊れて鉛(Pb)になる。ウランには様々な種類があるが、中でも重要なのは、ウラン-235(235U)およびウラン-238(238U)であるが、それぞれ原子核壊変を繰り返し、鉛-207(207Pb)および鉛-206(206Pb)になる。「ウラン - 鉛年代」という年代測定法では、207P/235U と206Pb/238Uの量比が時間とともに増加する性質に着目して年代を測定する。
 放射性同位体の数が半分になるのに、かかる時間は「半減期」と呼ばれており、同位体ごとに一定の値を持っている。235Uは7億年、238Uは45億年である。ただし、このような半減期の長い放射性同位体については、期間の算定が本当に正しいかは確かめられていないことには注意が必要である。

■化石の種類
化石によって、地層の年代や堆積環境が推定されており、以下のような分類がある。

①示準化石
 地層の年代の決め手となる化石
②示相化石
 堆積環境が分かる化石 

2-2.過去の天変地異と生物の大量絶滅

 地球の歴史に目を向けると、超巨大火山の噴火と巨大隕石の落下による生物の大量絶滅が繰り返し起きてきたとされている。

2-2-1.超巨大火山の噴火による生物の大量絶滅
 人類が地球に誕生してから発生した火山噴火の中では、紀元前1600年頃のミノア噴火が最大規模であったと言われている。サントリーニ島ではミノア噴火で降り積もったと考えられる火山灰の地層が確認されており、その厚さは100mを越えている。サントリーニ島から200㎞以上離れたトルコにも火山灰が厚く降り積もり、1000㎞以上離れたイスラエルにまで津波が押し寄せたと考えられており、多くの人が犠牲になったと言われている。
 人類が地球に誕生する以前には、ミノア噴火よりも、はるかに大きい噴火があったとされている。ミノア噴火の1000倍以上の多量のマグマを噴出したと考えられる超巨大火山の痕跡が確認されている。生物の大量絶滅の割合が特に高かったと考えられている過去の噴火は以下のとおりである。

■生物の属の絶滅割合が高かった超巨大火山の噴火時期・地質年代区分
①約2億5000年前 ペルム紀と三畳紀の境
②約2億年前 三畳紀とジュラ紀の境
③約6600万年前 白亜紀と古第三期の境

上記の3つの噴火では、生物の属のうち30%以上が絶滅したとされている。超巨大火山の噴火により周辺地域の生物が溶岩流や火山灰により生物が死滅しただけではなく、地球全体の環境変動も引き起こし、生物の大量絶滅が発生したとされており、そのメカニズムは以下のとおりである。

■超巨大火山の噴火による生物の大量絶滅のメカニズム
主要因の1つと考えられているのは、二酸化硫黄(SO₂)による寒冷化であり、以下ようなメカニズムで大量絶滅が発生すると考えられている。
【SO₂による寒冷化】
1.火山噴火によってSO₂が放出
2.SO₂が大気中に漂っている他の分子と反応して、硫酸塩エアロゾルに変化
3.硫酸塩エアロゾルが光を散乱させる性質をもつため、地表に降り注ぐ太陽光をさえぎる
4.急激な寒冷化
5.寒さに弱い生物は絶滅

2-2-2.超巨大隕石の衝突による生物の大量絶滅
 
前述の白亜紀(Kreide)と古第三期(Paleogene)の境界は、K-Pg境界と言われている。K-Pg境界の大量絶滅の原因については論争があり、ルイス・アルヴァレスらの科学者は、巨大隕石の衝突が大量絶滅の原因であったと主張する論文を出している。2010年3月にアメリカの著名な科学誌に掲載された論文によると、以下のように巨大隕石の落下があったと解説されている。

■超巨大隕石の衝突による生物の大量絶滅のメカニズム
・直径およそ10㎞の隕石が落下し、地上に160㎞ものクレーターがつくられた。
・激しい衝突により莫大なエネルギーが生まれ、時速1000㎞を越える爆風とともに、温度が1万度を越えるプルーム(入道雲)が発生した。
・衝突地点の岩石は粉砕され、宇宙空間に飛散した後、地球の広範囲に落下。その衝撃で地表の温度は200度を超え、多くの動植物が死滅。
・隕石の落下地点の地層は硫黄を大量に含んでいて、その硫黄が大気中に放出された結果、大気中に漂っている他の分子と反応して、硫酸塩エアロゾルが発生。太陽光を遮り、寒冷化を引き起こした。

 K-Pg境界の大量絶滅の原因については、隕石の衝突と火山噴火の両方が関連しているはずだという研究者もいて、いまだに論争が続いているという。

2-3.大陸が沈んだ痕跡

 大陸地殻と海洋地殻の違いについては、先述のとおりであるが、現時点で、かつては大陸の一部であったと考えられる、花崗岩や古い堆積岩からつくられている広大な海底の大地がいくつも見つかっているという。その一つで研究者らが注目している場所がロバートハウ海台である。この巨大海台はオーストラリアの中核都市から近く、調査船による研究が行いやすい利点があり、今までに音波や地震波、ボーリング調査により、海底下の地層の様子が明らかにされてきた。ロバートハウ海台が大陸地殻からできていると言える最も有力な証拠は、海台の複数地点から花崗岩の欠片が採取されたことである。

3.高度文明が過去に滅亡した証拠

 上記のとおり、過去に大陸が沈んだ痕跡や、生物が絶滅した痕跡は見つかっている。それでは、高度文明が消滅した証拠は存在するのだろうか。その点について、政木は以下のように述べている。

 いまから十数年前、京都大学と大阪大学が共同して、琵琶湖の湖底を250メートルほどボーリングし、地層を調べたことがある。その結果、日本には、11万年前、18万年前、25万年前、35万年前に、それぞれ氷河期があったことが判明した。
 それに触発され、同じ頃にアメリカでも同様の発掘調査が行われた。しばらくして、11万年前の地層から、現在使われているコンピュータとほぼ同じコンピュータの一部、それに乾電池が発見されたという報告が、アメリカの学会から私のもとにもたらされた。

「この世に不可能はない」政木 和三

 11万年前の地層から、現在使われているコンピュータとほぼ同じコンピュータが発見されたというのであるから、過去に高度な文明が滅亡したということであろう。

4.高度な文明が滅亡した理由

 それでは、過去に高度な文明が滅亡した理由は何であろうか。政木は以下のように述べている。

『生命体は、はっきりとこういっている。「10万年以上も前の大昔も、いまと同じような物質文明が発達し、その結果、人類は滅んだ。ガソリンエンジンをつくって、石油を燃やし、空気を汚染してしまったことなどから、氷河期をまねいたのがその主な原因であった」と。』
『人類は過去に4回も高度な文明を獲得し、そのつど、自ら生み出した科学によって滅んできたのである。』
『氷河期は、地球を炭酸ガスが覆ったときにやってくる。炭酸ガスは、光を通すが熱は通しにくい。したがって、地球の表面を炭酸ガスが覆うと、太陽の光は地表に到達するが、 熱は到達しなくなり、地表が冷えて氷河期になるのである。
私が子どもの頃に比べると、現在、地球上の炭酸ガスの量は七倍にもふくれ上がっている。この炭酸ガスが固まりとなり、偏西風に乗って地球上を流れていく。
偏西風に乗ってきた炭酸ガスが上空に固まると、地表に熱がこなくなり、気温が極端に下がってしまうし、地表近くに固まると、地面が熱せられ、その熱が上空に抜け出せなくなって温度が極端に上昇する。要するに、上空に炭酸ガスが溜まったところは熱がこなくなり、地表に炭酸ガスが溜まったところは下に発した熱が上空に抜け出せなくなる。いま各地に起きている異常寒波や突然の猛暑など、異常気象の主な原因は、この炭酸ガスなのである。
この炭酸ガスが地球全体を覆ったときに、気温がどんどん下がり、氷河期になる。そのときに人類は5度目の滅亡に遭遇することになるのである。』
『現代の科学技術は、単に便利でさえあれば、周囲にどういう悪影響をもたらすかということをいっさい考慮せず、環境を破壊するような道具や機械でも、委細かまわずどんどん生産し続けてきた。たとえば、なぜ初めからガソリンエンジンを使わない、空気を汚染しない車を発明しなかったのか。結局、現在の物理化学は、精神論を内に全く含んでいないからである。かつて滅んだ文明も、まさにそうであった』

「この世に不可能はない」政木 和三

 現在の物理化学が精神論を内に全く含んでいないというのは、政木の言うとおりであろう。前回の記事で記載したように、有害な合成化学物質の影響により、生物の生命の根源となる水と空気の汚染は危機的な状況である。また、別の記事で述べたように、大量の有害な環境化学物質が生産され、生物の生命・身体に深刻な被害が生じており、ありとあらゆる生物が危険にさらされている。このままでは、政木が言うように、人類は自らが生み出した物質科学によって破滅していくのではないだろうか。

5.人類の未来

 H.G.ウェルズの小説をもとに制作された映画「タイムマシン」(サイモン・ウェルズ監督、2002年公開版)では、ニューヨークに住んでいた主人公が80万年後のニューヨークにタイムトラベルした物語である。人類が2030年に月を爆破してしまい、その後、地上では高度な科学文明は滅びたのだが、80万年後の未来で主人公が見た光景は、高度な機械文明ではなく、美しい自然の風景の中で、原始的で穏やかな生活を送るエロイ族の姿であった。この映画では、人類が自ら生み出した物質科学によって、文明を滅亡させ、その後、回復した自然とともに過ごす人々の姿が描かれているが、私達が住む現実世界の80万年後はどうなっているだろうか。そもそも、現在の科学文明は一体、何を目指して、どこに向かっているのであろうか。現在の資本主義と科学技術は、最終目的地も定めぬまま、暴走しているような状況に思える。上述のとおり、現在の科学は物質的な豊かさをもたらした反面で、尊い自然や生命を脅かし、地球上の生命の持続可能性を減じている。科学文明によって地球を滅ぼすことが、人類の最終目的地であるはずがない。ここ1世紀ほどの資本主義と科学技術の発達は、猛烈な勢いで自然を破壊してきたが、現在の資本主義経済は方向転換が必要なことは明らかである。利益至上主義、人間中心主義を改め、人間が地球環境の一部として持続的に生存できる社会経済の実現を目標とするべきであろう。

※参考文献
「この世に不可能はない」政木 和三
「驚異の超科学が実証された」政木 和三
「失われたムー大陸」ジェームズ・チャーチワード (著), 小泉 源太郎 (訳)
「海に沈んだ大陸の謎」佐野 貴司
「深海、もうひとつの宇宙」北里 洋
「沈黙の春」レイチェル・カーソン(著)、青樹 簗一(訳)
「奪われし未来」シーア・コルボーン (著)、 ダイアン・ドゥマノスキー (著)、 ジョン・ピーターソン・マイヤーズ (著)、長尾 力 (訳), 堀 千恵子 (訳)

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