『note初投稿から1年1か月』26年8月の自分を振り返る
ゆめの結人
noteを始めてから、1年1か月となりました。
いつも、スキやコメント、マガジンへの収載など、本当にありがとうございます。
また、メンバーシップへのご参加、記事のご購入、チップという形でご支援いただいている皆さまにも、あらためて御礼申し上げます。
みなさまからのエールには、記事を作ることでお答えしていければと思っています。
では、ここからは「2026年8月の自分を振り返る」をお送りします。
今回は2026年8月の総括として、7月30日から8月28日までに投稿した記事を振り返りながら、いま思うことを綴っていきます。
記事へのリンクと紹介を文末に掲載します。気になる記事があれば、ぜひ覗いてみてください。
📅投稿スケジュールのご案内
日曜~水曜:4Days企画
今は定番化した4Days企画を中心にお届けしています。木曜:「音のある方へ」
「ゆるしの愛とゆるさぬ愛」は8月27日に最終回を迎えました。
そして、お休みしていた「音のある方へ」が、9月10日(木)から復活します。金曜:「遠き日の立体魔法」
週刊ゆめの随一の知性「アイ」こと高園愛子の高校時代を描いた、青春群像劇。バレーボールを通じて愛子が見てきたものとは。土曜:【メン限】週刊ゆめの増刊号
この8月で最終回を迎えた「革命の歴史シリーズ」。身近なものから教科書に載るような歴史まで、ずいぶんいろんなところを歩いてきましたが、こちらもひとまず一区切りです。
そして「増刊号」を土曜深夜からお引越し、第1部では総編集デスクの天田と4人のMCによる一週間の振り返り。第2部では、メンバー限定ならではのニュース考察やメタ発言。さらに第3部では、「週刊ゆめの」編集部のグダグダ会議をリアルな数字とともにお届けします。
振り返ってみると、だいぶ入れ替わってますね(笑)。
我ながらよくやった記事
毎月ここがいちばん困ります。
だって全部なんですから。
まぁ全部なんですが、その中でも今月は、特に「作る前の設計」に時間を使った3本を選びました。
🚩隣のグリム童話 4Days
童話をリアル世界に持ってくる。
言葉にすると簡単なんですが、やってみると意外と大変でした(笑)。
『ヘンゼルとグレーテル』では、森に残すパンくずを個人情報へ。『シンデレラ』では、靴や着飾ることを、経歴やAIを使った「盛る」行為へ。『白雪姫』では鏡を、人の価値を数字で映す評価システムへ。そして『赤ずきん』では、姿を変える狼を、声そのものを盗んで信頼へ入り込む存在へ置き換えています。
物語を、そのままスマホやAIへ置き換えれば成立するわけではなく、原作の怖さがどこにあったのか。その理由を一度ほどいて、構造だけを現代へ持ってくる。
そんな思いで作った4Daysでした。
ただ、設定については、ドラマの見過ぎ感も否めませんでした(笑)。それでも、「これ、普通に隣にある……かも……」という静かな怖さは表現できたんじゃないかなと思います。
🚩アラビアン・フォー・ナイツ 4Days
『千夜一夜物語』といえば、アラジンやシンドバッドを思い浮かべる方も多いと思います。
でも今回は、そこではなく。
なぜシェヘラザードは、千一夜も物語を語り続けたのか。そこを4日間かけて追いました。
そして彼女が語った物語は、民衆の娯楽であり、逃避であり、ときには生き延びるための技術でもあった。であれば、シェヘラザードは悲劇のヒロインなのか。それとも英雄なのか……。そんなところまで辿ってみた4Daysです。
🚩ゆるしの愛とゆるさぬ愛
そして、8月27日に最終回を迎えた「ゆるしの愛とゆるさぬ愛」。
もともと、イスラムを扱う連載は以前から考えていました。当初はサエコに旅してもらうつもりだったのですが、彼女には「無価値」の世界を歩いてもらうことになったため、「音のある方へ」をいったん休止し、ユウに書いてもらった――というのが、この連載の始まりです。
折しも中東情勢の悪化や、国内での排外的な論調もあり、内心はずっとヒヤヒヤでした。
#1や#12のコラムなどでも何度か書いていますが、この連載の原点は、私の「知りたい」です。まぁ、ほとんどの記事がそうなんですけどね……。
さて、この連載で何が分かったかといえば、何もわかりません。
ただ、祈りの根にあるものを辿っていくと、国や宗教が違っても、人が願うことには、どこか似たものがあるのではないか。そんなふうに思うようにはなりました。
一方で、祈りが権力になり、同じ神を信じながら、解釈の違いによって互いを異端と呼び、争いを始める。
そんな構造も、何度も現れます。
誰かを愛すること。
何かを信じること。
自分の正義を守ること。
そのどれもが、ときに他者を「ゆるさない理由」へ変わってしまう。
では、その連鎖を、どこで誰が止めるのでしょうか……。
AIのセレナーデ
今回は、イラストネタで!
新連載『遠き日の立体魔法』のサムネ。
ブラックバックに白い線画という、1枚だけ見ればかなりシンプルなイラストなんですが……これ、12話分を並べたときに、コマ送りのパラパラ漫画になるように作っています。
まぁ、たいした絵ではないのですが……しんどかったですね。
公開済みの1~3話では、まだほとんど動きがありません。ところが、愛子とネットの位置関係、それからネットの高さが、なかなか決まらない。
このあと、さらに動きが出てきます。
しかもカメラそのものを動かしていくイメージなので、それによって見える愛子の角度、姿勢、画角まで変わってくる。
絵心があれば、たぶん描いたほうが早いでしょう。
プランを詰める段階で、カメラの移動線やら、それによって見える愛子の角度や姿勢やらを、ひたすら調整。
いったん絵コンテにして、それから作画。
上がってくれば、
「ネットと愛子の距離感がおかしい」
「今、その姿勢はおかしい」
と、リテイクの嵐。途中で、
「これ、動画にしてコマ割りしたほうが
早いんじゃね?」
と思い、1枚目、6枚目、12枚目を作って動画化してみたのですが……。
ありえない挙動。
結局、1枚ずつリテイクを繰り返し、なんとか「それっぽく」仕上がっております。
実際に12枚を並べると、多少ぎこちないところはあります。
それでも、動きそのものは伝わるんじゃないかな、と。
生成AIって、もっと楽させてくれるものだと……。
最後に
この2026年8月。
全国では地震、大雨、猛暑、台風と、多くの災害に見舞われた月でもありました。
私の住む東北では、晴れの日が少なく、厳しい暑さからは少し免れたようにも感じます。その一方で、これから農作物などへ影響が出ないだろうか、と気になるところでもあります。
ここでは時折、神話や伝承をもとに記事を書いています。
大陸を丸ごと飲み込むような大洪水はさておき、昔の人にとっての「世界」が、いま私たちが考える世界より、ずっと身近な範囲だったとすれば。
その土地を大きな災害が襲ったとき、人々の目には、本当に世界そのものが壊れてしまったように映ったのかもしれません。
神話や伝承の中には、そうした過去の経験や記憶が、どこかに残されているのではないか。
そんなことも考えます。
規模がどうであれ、自分や身の回りに起これば、災害はそれだけで大きな出来事です。
過去に残された記録や物語に触れながら、いま自分にできることを考える。
それくらいは、忘れずにいたいと思います。
「復興」という二文字には、どうしても希望を乗せたくなります。
ただ、その言葉の向こう側に、実際の暮らしがあることも忘れないように。
これからも折に触れて、伝えていければと思います。
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26年8月の記事紹介
7/31(金)
無価値の歩き方 #12「色即是空」――第4章:私の在り方
国家の裏帳簿を抱え崩壊寸前のキジマに、サエコは一杯のコーヒーと沈黙を差し出す。価値づけへの無関心が呪縛をほどき、自分に大切なものへ正直に生きる「無価値な歩き方」で12週を閉じる。
8/1(土)
霧の雫を束ねた水流――語られなかった水路:革命の歴史 Vol.25.S
霧を網で集めるCloudFisherを、立地、耐風性、配管、水質管理、住民受容まで検証。技術の失敗や共同水栓の拒絶を隠さず、水を暮らしへつなぐ道は人がつくると結ぶ。
【メン限】週刊ゆめの 増刊号 #29──その階段は点検中
規則はあった。安全策も、同意画面も、年齢制限もあった。それでも、仕組みは想定の外へ動き出す。大切なのは線を引いて安心することではなく、その向こう側を見続け、点検し、直し続けること。未来も規則も、完成品ではありません。
8/2(日)
光の森のヘンゼルとグレーテル――隣のグリム童話 4Days/Day1
貧困家庭の兄妹が「今すぐ稼げる」誘いへ、個人情報をパンくずのように落としていく。甘い部屋から逃げ帰った二人を待っていたのは、さらに不穏な家の食卓だった。
8/3(月)
ガラスの檻のシンデレラ――隣のグリム童話 4Days/Day2
家に縛られた灯里が、経歴もAIも盛らず論文コンテストへ挑む。嘘の「タグ」で姉たちが失墜する一方、選ばれた灯里の先にも、別の値踏みの仕組みが待っていた。
8/4(火)
鏡の外の白雪姫――隣のグリム童話 4Days/Day3
人の価値を数字で映す「MIRROR」に翻弄される雪那。捏造動画で表舞台を追われても、小さな舞台から再び見つけられる。だが鏡の外へ出た頬を、また次の通知が照らす。
8/5(水)
狼を推す赤ずきんちゃん――隣のグリム童話 4Days/Day4
配信者から届いたファイルを開いた少女のスマホは、日常の声まで盗み始める。やがて祖母そっくりの声が電話をかけてくる。姿のない狼は、盗んだ声で信頼そのものを真似ていた。
8/6(木)
ゆるしの愛とゆるさぬ愛 #9「異なる正義と同じ願い」――第3章:編み込まれた願いの物語
十字軍によるエルサレム占領を、誰かの「正義」が別の誰かの地獄へ反転する場面として描く。神聖さが暴力の免罪符になる怖さと、復讐の連鎖を見つめる。
8/7(金)
無価値で歩いた三か月――立ち上がる立体魔法
『無価値の歩き方』を終えたサエコと、未完成の『遠き日の立体魔法』を抱えるアイが対談。価値の答えが出ないままでも、無価値な線を集め、締切へ向けて次の物語を歩き始める。
8/8(土)
盛られた記憶――業を受け止める地下:革命の歴史 Vol.25.2
ハイヒールも、日傘も、路上の汚物を避けるために生まれた。そんな「昔のヨーロッパ」の話を、一度は見かけたことがあるかもしれない。でも、その昔とは何世紀で、ヨーロッパのどの街なのだろう。覚えやすい歴史には、ときどき別々の記憶が盛られている。
【メン限】週刊ゆめの 増刊号 #30──明日の隣人
見えないものほど、便利です。AIがどう動いたのか。電気がどこから来たのか。その数字が、どんな限界を持っているのか。全部を見ながら暮らすことはできない。でも、何かあった時にその足跡をたどって戻れることは必要だと思う。便利さの途中で、責任まで見失わないために。
8/9(日)
算数なんて知らない――言葉を持たない知性 4Days/Day1
キリン、チンパンジー、ミツバチ、魚などの数量認知研究を紹介。人間と同じ「計算」と断定せず、数字の名を知らなくても量の違いを捉え、生きる側を選ぶ行動に知性の始まりを見る。
8/10(月)
備えは必要よ――言葉を持たない知性 4Days/Day2
アメリカカケスの貯食とワタリガラスの道具選択から、まだ来ていない必要への「備え」を考える。未来を想像したとは断定せず、過去の学習も知性の一部として、現在だけに縛られない選択を見つめる。
8/11(火)
摂理だけでは割り切れない――言葉を持たない知性 4Days/Day3
ゾウが骨に触れ、霊長類が死んだ子を運び、カラスが仲間の死から危険を学ぶ行動を追う。「悲しみ」や「本能」と急いで名付けず、死後に確かに変わる行動を、摂理だけでは割り切れない場所に残す。
8/12(水)
もし君に、言葉があったなら――言葉を持たない知性 4Days/Day4
動物の状態を言葉へ変換する実証機を使う獣医・相沢と犬のムギを描くフィクション。AIによる音声・表情解析の現状を踏まえ、翻訳された言葉より、ムギが身体を預けた行動そのものに確かさを見いだす。
8/13(木)
ゆるしの愛とゆるさぬ愛 #10「聖なる悪夢」――第4章:盲目の聖者たち
十字軍による1099年のエルサレム虐殺を、教室と銀のインク壺の記憶から描く。神に祝福された正義が人間を麻痺させ、暴力と復讐を生む恐怖を示し、その連鎖を断つ孤独な決断へ次回をつなぐ。
8/14(金)
遠き日の立体魔法|第1話 バレーボール|第一章 空に座標
2026年の愛子がバレーボール中継から、2005年の高校時代を回想する連載第1話。主将兼セッターとして部員の感情を正しい位置へ置こうとするが、美里とのトスも関係もずれ、六月の一本の記憶がよみがえる。
8/15(土)
業の循環――透明を分かつ眼:革命の歴史 Vol.25.3
川の自浄作用、下水農場、活性汚泥法の成立から東京の再生水利用までをたどる。汚れた泥を捨てず、微生物を育てて水を浄化する発想の転換を描き、水と歴史を一度で終わらせない循環へ着地する。
【メン限】週刊ゆめの 増刊号 #31──反応を見たい知性
「いたい」「こわい」「ここに、いて」。もし犬の気持ちが、画面に言葉として現れたら。きっと少し安心する。でも、その言葉は本当に犬が話したものだろうか。言葉がないから分からない。けれど、言葉になったからといって、分かったとも限らない。今週は、その手前にある「反応」を見つめました。
8/16(日)
語り続ける夜――アラビアン・フォー・ナイツ 4Days/Day1
王の剣を止めたのは軍でも懇願でもなく、物語の「続き」だった。シェヘラザードが千一夜、生存と引き換えに更新し続けた魔法と呪いを読む。
8/17(月)
怯え続ける夜――アラビアン・フォー・ナイツ 4Days/Day2
裏切りを恐れ、裏切られる前に娘たちを殺す王。シェヘラザードはその恐怖と「知りたい」という渇望を見抜き、物語を武器に宮廷へ乗り込む。
8/18(火)
眠れる夜――アラビアン・フォー・ナイツ 4Days/Day3
シェヘラザードが王へ与えたのは愛か、赦しか。決断を千夜先送りすることで刃を日常から消した、名前を一つにできない忍耐と治療の物語。
8/19(水)
千年の夜――アラビアン・フォー・ナイツ 4Days/Day4
史実ではないシェヘラザードが、なぜ千年も残ったのか。物語は変わらなかったからではなく、時代ごとに語り直され、生きる技術として渡されたから残った。
8/20(木)
ゆるしの愛とゆるさぬ愛 #11「赦しを唱えた聖人」
1187年、エルサレムを奪還したサラディンは復讐の虐殺を選ばなかった。敵を倒す力がありながら剣を下ろす、孤独な赦しを銀のインク壺が記す。
8/21(金)
遠き日の立体魔法|第2話 セッター|第一章 空に座標
新主将となった愛子は部員の課題を見抜く一方、美里だけを書き切れない。見えていないのは相手か自分か。誰も見なくてよい図書室にも出会う。
8/22(土)
叡智の渇き――文明の暴飲:革命の歴史 Vol.25.4
「AIは一回の質問で水をどれだけ使うのか」。数字の算定範囲、冷却、発電、立地をたどり、見えない文明の喉へ住所を取り戻す最終回。
【メン限】週刊ゆめの 増刊号 #32──物語と法のエンドレス・ナイツ
剣を止めたのは、もっと強い剣じゃなかった。「続きが気になる」たったそれだけの感情が、夜明けまでの時間を一日ずつ延ばしていった。シェヘラザードが止めた王の剣。サラディンが止めた、自分の側の正義。愛子が止めた、誰かを見すぎる自分の視線。そして、数字に飛びつく判断。止まることは、何もしないことじゃない。変わることでしか、止められないものもある。
8/23(日)
地球の裏側までショートカットできる?――地球(ほし)の深層 4Days/Day1
地球を貫く真空トンネルへ飛び込む思考実験から、中心で重力がゼロになっても止まらず、約38分で反対側へ届く仕組みを追う。そこから、誰も見たことのない地球内部を人類がどう知ったのかという次の問いへつなぐ。
8/24(月)
地球をCTスキャン?――地球(ほし)の深層 4Days/Day2
地震波トモグラフィーや岩石、重力などの観測から、直接見えない地球内部をどう描いてきたのかを紹介。内核や大陸級の深部構造まで、科学は「分からない」を消すのではなく、その境界を描き直し続ける営みだと捉える。
8/25(火)
地球に潜む知らない世界?――地球(ほし)の深層 4Days/Day3
地球空洞説や極地の入口、『地底旅行』などをたどり、科学、小説、都市伝説が地下の空白へ何を描いてきたのかを追う。分からない場所を物語で埋めてしまう人間の性質から、本当に地下にいる小さな「住人」へ問いを渡す。
8/26(水)
地球を観るため宇宙を旅する?――地球(ほし)の深層 4Days/Day4
地下深部に生きる微生物から、火星地下の生命可能性や火震による内部探査へ。地球を深く知ろうとした旅が宇宙まで広がり、火星との違いを比べることで、最後は「地球はなぜこうなったのか」と自分たちの星を見つめ直す。
8/27(木)
ゆるしの愛とゆるさぬ愛 #12「愛を灯す聖火」――第4章:盲目の聖者たち
千年を見届けた銀のインク壺が最後の記憶を閉じる。祈りや法や正義は人を救い、同時に人を縛ってきた。それでも暗闇の中で剣を下ろし、別の道を探した人々を通して、答えを一つに決めず12週の旅を終える。
8/28(金)
遠き日の立体魔法|第3話 キャプテン|第一章 空に座標
主将になった愛子は、二十六人すべてを自分が動かさなくても、仲間がそれぞれ考え、変わり始めていることに気づく。美里との距離だけは測れないまま、合宿へ。チームが一つになることを期待していた夏が始まる。

ミライ in 熊大迷宮物語
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